わが子と同じ思いで

高校、大学とも第1志望に不合格だった私ははっきり言って塾教師失格かもしれません。ですがどうしても子どもたちに伝えたいことがあるのです。

塾教師失格? 

正直言って、私は塾の教師としては失格かもしれません。なぜなら、高校、大学とも第一志望校に見事?不合格だったからです。

 自分の才能はスポーツにはないと早々に自覚し、それを勉強に求めてきた私にとって、二度めの挫折、第1志望大学不合格のショックは今も忘れることはできません。高校受験の失敗を挽回しようと勉強に明け暮れた高校三年間が無意味だったように思いました。「俺には勉強の才能もないのかなあ」自分の人生そのものすら意味がないように感じられたのです。周りは「苦労や挫折は人を大きくする」と言ってくれましたが、当時の自分にとっては何の慰めにもなりませんでした。

 失意のまま第2志望の大学に進学した私を救ってくれたのは、何気なく始めたアルバイト先の塾で出会った子どもたちでした。彼らが「できるようになったよ」と私に見せる屈託のない笑顔に「そうだ、この子たちには私と同じ挫折の思いをさせたくない。そのために自分が力になれるなら、少しは自分の人生も意味のあるものになるのではないか。」そう思えるようになったのです。

天職としての塾教師

 
大学卒業後は迷わず一生の仕事として塾を選びました。教える仕事が私の天職だと悟ったからです。以来、20年学習指導に当たってきました。その間、子どもたちの心をもっと知りたいと心理カウンセリングを学びました。また英語指導力を高めるためアメリカ留学もしました。また、教育コーチの認定も受けました。「子どもたちのために」その思いだけを胸に、学習指導のプロになるためにひたすら走りつづけてきました。

我が子と同じ思いで

 
現在の私には8歳の息子と、5歳になる娘がいます。親として私はまだまだ未熟です。しかし、親の子に対する思いは同じだと思います。 我が子だけでなく、すべての子どもたちに私と同じような辛い思いをさせたくない。万が一、挫折した子どもがいたら傍らで支えられる自分になりたい。そういう思いで日々指導に当たっています。

子どもたちに伝えたいこと

 
私は子どもたちに努力する人になってほしいと願っています。勉強とはそもそも「強いて勉める」ことです。無理やりにでもがんばることなのです。好きなものばかり食べていては成長はありません。嫌いなものでも、少々無理をして食べることが大切なのです。

 今の子ども達は、甘やかされて育っています。本当に努力を知らないと思います。今の社会が悪いのでしょうか。「努力したって、たかが知れている」「努力しなくてもそこそこの生活が送れる」「勉強したって、どうせ将来役に立つわけじゃないし」・・・とかく努力することに否定的な子どもが多いように思います。

 ところがこれからの世の中はそういうわけにはいきません。努力する人、できる人に将来、道が開けるのです。努力とは誰でもできると思っている人がいますが、努力とは「努める力」のことであり、能力のひとつです。だから、走力や腕力と同じく人によって差があり、訓練によって伸ばすことのできるものなのです。 

 私は塾人です。子どもたちの受け皿作りと言われてもダンスや野球を指導することには無理があります。やはり、学問をもっと追求したい、勉強で「努力」を伸ばしたいという子供たちの受け皿を作ることが本筋です。 努力する人になりましょう。どの道を歩むにしても必要な「努力」。それを伸ばすことを考えましょう。私も努力します。塾生たちの「努力」を伸ばすために。 保護者の皆さんも努力して下さい。古い価値観を捨て去り、子供たちの未来を拓くために。

塾長 加藤 寛(かとう ひろし)

(社)日本青少年育成協会 認定教育コーチ
滋賀県学習塾子ども安全対策連絡会加盟
(財) 関西カウンセリングセンター カウンセリング講座基礎コース修了
塾長 加藤 寛(かとう ひろし)
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